ゆめ半島千葉国体シンクロナイズドスイミングにかける
木田美紗子さん
ゆめ半島千葉国体、習志野市は水泳競技の開催地です。国体の水泳競技は、競泳、飛込、シンクロナイズドスイミング、水球の4種別が行われます。中でも特に女性がもつ優雅で 美しく、観客を魅了するのがシンクロナイズドスイミングです。
現在、シンクロナイズドスイミングのチーム強化に専念されている本市在住の千葉県水泳連盟理事(シクロナイズドスイミング競技委員長) 木田美紗子さんに、ゆめ半島千葉国体のシンクロナイズドスイミングにかける思いをうかがいました。
―シンクロナイズドスイミングとの出会いは、一通のハガキから・・・
中学生のころ浜寺水練(大阪府堺市)の水泳教室に、電車を2つ乗り継いで通っていました。当時の練習場は、プールでなく海でした。水泳教室を修了したとき、その卒業生を中心に設立したシンクロのクラブから大阪の国際大会も開かれるプールでの練習会に来ませんかと誘いのハガキが来たのです。親の後押しもあり参加を決めました。
練習会では、ノーズクリップを付け、指導者に言われたとおりに体を動かしたら、前後に引っくり返ったり、足が上がったりするんです。水泳は前に進むものだと思っていましたから、シンクロはなんて不思議で面白い競技なんだなと感じました。これが私とシンクロとの初めての出会いでしたね。
その練習会で指導してくださった大学生の先輩は、私に優しく接してくれました。それに、クラブの上下関係も素晴らしかった。私はこのシンクロの活動を通して、人生の柱となるものを見いだせたんです。あのハガキがなかったら今の私はありません。
―指導等で心掛けていることは・・・
指導者もストレスが溜まり、そのはけ口を選手たちに向けがちです。それでは良い指導はできません。ストレスを溜めないようにすることがとても大事と思っています。 コーチは、選手の仕上げに間に合わず、練習時間を増やしたくなります。その時私は、コーチに「休みを取りなさい」「練習計画は自分自身のために作りなさい」と言っています。
また、子供たちの指導を始めたころ、先輩から「輝いているあそこ(あの指導者の所)に行ったらなんとかなる、と思われるようになりなさい」と言われました。この言葉は今でも心に残っています。だから、ハートとハートの繋がりを大切にしていますよ。
それと、子供たちにはどんなときでもきちんと「ありがとう」を言うように指導しています。私がシンクロの練習会に通っていたころ、特に父は帰宅後毎日迎えに来てくれました。でも車中は空腹で気分も悪く、「ありがとう」が言えなくて・・今は反省していると同時に両親には本当に感謝しています。
―目標を一つひとつ高めて・・・
今の子供たちは、シンクロを練習していてもだいたい高校受験期に入るとやめてしまう人が多いですね。何か目標を持って頑張ってもらえないかと考えたのが、国体に出場することでした。よい思い出作りの一つにもなるから、高校生になったら国体に行けるように一緒に頑張ろうと指導しています。
そのなかで、シンクロをほんとうに好きになった子には、国際大会を経験させたいですね。国内のトップの選手と国際大会を経験した選手では、レベルの差は格段に違っています。国際大会出場するということは、それだけで得られるものが全然違うんです。
―今年の新潟国体そして次の千葉国体の見どころは・・・
技術的に見ると、まっすぐどれだけ高く上がって降りているか、何回まわっているか、足を開くときにどれぐらい開いているかがポイントですね。
それと、高く上げた体をより高く見せるには、水しぶきを上げずにできることが大事です。あとは水面をどう動いているか、30m×25mの水域をいかに広く活用しているかというのも得点の一つになります。
シンクロナイズドスイミングの見どころは、2人の息がいかにぴったり合っているか、曲のイメージに合わせて揃えているか、それに尽きると思います。
国体は、選手たちの目標の1つであるだけでなく、1年の活動の締めくくりの大会でもあり、新たな挑戦への準備にもなります。
今年は、地元のCACスポーツクラブからアジアエージグループ大会に出場するナショナル級の高校生が誕生したそうです。
木田さんやコーチの方々の思いを受けた千葉県の選手たちの健闘に期待するとともに、全国から訪れる選手たちに気持ちよく演じてもらえるよう環境を整え、あたたかくお迎えしたいと思いました。




